こんにちは!
以前、ディズニーアニメ映画をほぼ全部紹介する その1 - かもの映画の話
こんな記事を書いたのですが、
「いっぱいあり過ぎるからランキングにしてほしい」
という声があったので、やってみたいと思います。
というわけで、ディズニーのアニメ映画作品の中から、いろんな部門ごとにランキングをつけたので発表していきます。
ストーリー部門
まずはシンプルに。
第5位「リトル・マーメイド」
「プリンセスといえば上品でおしとやか」というイメージを破り、天真爛漫なプリンセスを主人公とした作品。また、王子についても、ただかっこいいだけでなく、しっかりエピソードを作っているところが面白いです。
第4位「ライオンキング」
主人公が身も心も成長して、仲間たちと共に悪に立ち向かう、と文字にすると大したことないんですが。やっぱり王道は面白いですよね。
第3位「美女と野獣」
呪いで姿を変えられた城の主人と住人達というファンタジー要素に、恋愛もあり、ヴィランとの戦いもあり贅沢なストーリーです。
第2位「ピーターパン」
ファンタジーと冒険というみんなが大好きなお話を全力でやってくれた作品。始まりと終わりが現実世界というところが、いっそう夢を際立たせています。
第1位「アラジン」
ファンタジー、冒険、仲間、成長、恋愛と全てが詰め込まれた完璧なストーリーです。テンポも良く、一切飽きるシーンがありません。
脚本部門
ストーリー部門とは別に、ちょっとひねられていたり予想ができない展開だったり、「構成に巧みさを感じる」という視点でランキングにしてみます。
第5位「ルイスと未来泥棒」
タイムパラドックスを扱ってるので、この手のランキングには入れてあげたいという思いが(笑)
でも、実際よくできていると思います。
第4位「ターザン」
ターザンがジャングルで一人前になるまでの前半と、ジェーンと出会い人間として成長していく後半というテーマの違う2部構成がいいですね。
また、ターザンが動物とスラスラ話す場面と、ジェーンら人間と片言で話す場面の切り替えが自然なところがうまい。
第3位「アラジン」
ジーニーの使い方。願い事は1人3つまで、人の心を変えることはできない、自身には自由がない、といったジーニーの制約がうまく使われています。
第2位「シュガーラッシュ」
ゲームの中が舞台、という設定が活かされています。終盤に向けての伏線も上手です。
第1位「ズートピア」
この作品のために作ったランキングと言ってもいいです(笑)
登場キャラクターが動物であることをうまく使った、バディものミステリーとして完成されています。ヴィランが明かされるまでの流れは伏線も回収され絶妙です。
音楽部門
この部門は絞れなかったので10位から発表します。
第10位「ヘラクレス」
音楽:アラン・メンケン
「ゴー・ザ・ディスタンス」は名曲。ちなみに、エンディングでは藤井フミヤさんが歌っています。
他の多くの曲ほゴスペル調で楽しい。
第9位「アナと雪の女王」
音楽:クリストフ・ベック
「レット・イット・ゴー」の他にも良い曲が多い。
第8位「ジャングルブック」
音楽:シャーマン兄弟 他
歌曲の多くを「メリーポピンズ」のシャーマン兄弟が作曲しています。
「君のようになりたい」は実写版公開時にLittle Glee Monsterがカバーしたことでも有名。余談ですが、アニメでキング・ルーイとしてこの曲を歌ったルイ・プリマはあの「シング・シング・シング」を作曲したジャズミュージシャンです。
第7位「ターザン」
音楽:フィル・コリンズ 他
主題歌と挿入歌を歌手のフィル・コリンズが作詞・作曲し歌っています。(日本語版はV6の坂本昌行)
他の作品のようにキャラクターが歌うのではなくBGMとして流れますが、このタイミングがうまく、歌詞もターザンの心情を絶妙に表現しています。
第6位「ふしぎの国のアリス」
音楽:オリバー・ウォレス サミー・フェイン
アリスはあまり音楽のイメージがないかもしれませんが、実は17曲の挿入歌が使用されています。1曲1曲が長くなく、自然とストーリーに溶け込んでいるので、良い意味で印象がないのかもしれませんね。
第5位「ノートルダムの鐘」
音楽:アラン・メンケン
全体的に神々しく美しい曲が多いのが特徴です。そして、タイトルが出るまでのオープニングは本当に素晴らしい。
また、劇団四季とその出身者が日本語吹き替えをしているので、どの歌もとても上手いです。
第4位「ライオンキング」
歌曲はエルトン・ジョンが作曲していて、
ポップスからバラードまでどれも素晴らしく、アカデミー歌曲賞に3曲がノミネート、うち1曲が受賞しました。
ミュージカルになった時に「朝のご報告」という曲が作られ、後にアニメへ逆輸入されたという珍しいエピソードがあります。
第3位「リトル・マーメイド」
音楽:アラン・メンケン
アラン・メンケンが初めてディズニーの音楽を担当した作品です。
これまでにもディズニー作品では多数の歌が使われてきましたが、この作品では音楽をさらに前面に出し、キャラクターが歌うだけでなく踊ったり演奏したりとミュージカルとして完成されています。
この作品で「アンダ・ザ・シー」はアカデミー歌曲賞を、アラン・メンケンは作曲賞を受賞しています。
第2位「美女と野獣」
音楽:アラン・メンケン
前作「リトルマーメイド」のヒットの影響か、ミュージカルへとさらに大きく舵を切っています。
この作品でも、歌曲賞と作曲賞を受賞しています。
第1位「アラジン」
音楽:アラン・メンケン
アラン・メンケン無双です(笑)
流れる全ての曲が素晴らしい。
エンドロールで流れる「ホール・ニュー・ワールド」のピーボ・ブライソンとレジーナ・ベルのデュエットバージョンはシングルカットとなり全米1位を記録、さらにアカデミー最優秀主題歌賞を受賞しました。
映像部門
第5位「モアナと伝説の海」
単純に海がきれい。
「アナと雪の女王」の雪もきれいなので迷いました。
第4位「ノートルダムの鐘」
絵がきれいなだけでなく、主人公カジモドの動きに合わせて、ドローン撮影のように視点がダイナミックに動くシーンは圧巻です。
第3位「バンビ」
実際に動物を飼育して動きを観察したというだけあって、キャラクター達が本物のように動きます。
また、最近のデジタルのペイントと違い、水彩画風の背景には心が安らぐような美しさを感じます。(実際に何で描かれているかは分かりませんが)
第2位「ふしぎの国のアリス」
デザインと色彩が素晴らしい。
キャラクターについては、原作出版時のジョン・テニエルの挿絵の雰囲気を壊すことなく、ディズニーらしいかわいいデザインとして仕上がっています。
また、派手な色を多用しているにも関わらず、うるさくないおしゃれな映像です。
「アリスの服といえば青」というイメージの定着ぶりを考えれば、この作品の影響力が分かることでしょう。
第1位「ターザン」
とにかくきれい。
特に海の絵が素晴らしい。2Dアニメでよくここまで表現できると驚かされました。
また、ターザンが枝の上を滑ったりツタを使ってとびまわるシーンの迫力がすごく、「ノートルダムの鐘」から更にレベルアップしていると感じます。
ヴィランズ部門
個人的にディズニー作品におけるヴィランズの役割は非常に大きいと考えているので、キャラクター部門と別にやります。
個別のヴィランではなく、あくまでその作品全体のヴィランズでランキングします。
第5位「ピーターパン」
フック船長
スミー
コミカル系ヴィランに分類されることの多いフック船長ですが、どうすればピーターパンを殺すことができるかを常に考えており、かなり残虐です。
コミカルの印象はおそらく部下のスミーにあり、うまくバランスが取れていると思います。
第4位「ノートルダムの鐘」
クロード・フロロー
ディズニーのヴィランズは自分が悪であることを認識した上で悪事を働いていることが多いのですが、フロローは違います。
彼は自分の行いが全て正しいと信じており、いわゆる確信犯的なヴィランです。
映画を観ている私達からすればどう見ても悪役ですが彼はそう思っておらず、そのギャップがとても印象的です。
第3位「ヘラクレス」
ハデス
「ヘラクレス」の面白さの8割を担っていると言っても過言ではないハデス。彼の言動がいちいち面白い。
また、主人公サイドのゼウスがまあまあ嫌なやつで、不遇な扱いを受けているハデスを応援したくなります。
吹替は俳優の嶋田久作さんで、普段の嶋田さんから想像できないコミカルな演技が素晴らしい。
第2位「アラジン」
ジャファー
イアーゴ
メインのヴィランであるジャファーと家来のイアーゴ。それぞれのキャラクターもいいんですが、2人のかけ合いが面白く所々笑えます。
と言っても決して間抜けなヴィランズというわけではなく、狡猾で手強い悪役であるというのも良いところです。
第1位「ライオンキング」
スカー
シェンジ、バンザイ、エド
ヴィランの中でも圧倒的にかっこいいスカー。個人のランキングだとしても1位です。
きっと吹替の壤晴彦さんの名演もあってのこと。
また、劇中で彼が歌う「準備をしておけ」は素晴らしい。
シェンジ、バンザイ、エドらハイエナ達とは協力関係にあり支配しているものの信頼関係はなく、彼らを駒としか見ていない傲慢さが自身の結末へと繋がっていきます。
支配者となった時の統治能力も低く、冷静に考えると内面は決して褒められたものではありません。
しかし、そんなところも魅力に思えるほどかっこいいんです。
キャラクター部門
今度はキャラクター全体でのランキングです。
第5位「美女と野獣」
主人公のベルもそうですが、お城の住人達が個性豊かで楽しい。
ただ、もう1人の主人公である野獣は自分勝手でダメなやつです。まぁそこから彼の心境が変わっていくのがテーマなので仕方ないですが。
そして、ヴィランであるガストンは私が生理的に受け入れられないので残念ながらこの順位です。
第4位「ジャングルブック」
ヴィランズのランキングに入れようかと迷った作品です。
登場する順番がうまいです。冒頭でシアカーンという誰もが恐れる存在の名前を出しておいて、その後に出てくるのはカーやキングルーイといった別のヴィランズ。物語の前半にシアカーンは登場せず、「ゴドーを待ちながら」のように名前だけが出てきます。
そして、後半の山場で登場するので存在感がすごい。もちろん、カーやキングルーイもいいですし、ヴィラン以外の動物達も面白いので4位に入りました。
第3位「ふしぎの国のアリス」
はっきり言ってストーリーはカオスなので、音楽と映像、そしてキャラクターでもってる作品。と言ってもキャラクターの言ってることも意味不明なので好き嫌いはあるでしょう。
第2位「ライオンキング」
ヴィラン以外だと、コメディリリーフのティモンとプンバァが面白いです。と言っても、どこぞの雪だるまみたいにシリアスなシーンで空気を読まずにふざけたりするわけではないのでイライラすることもありません。
また、ヒヒのラフィキも狂言回し(ではないのですが)的な立ち位置で大事なシーンに登場し、物語を引き締めます。
第1位「アラジン」
ヴィランズについては前述の通り。
ジーニーも説明不要でしょうか。発言だけでなく、視覚的にもとても面白いですね。
以外とすごいのが絨毯で、言葉はもちろん表情すらないにも関わらず、何を言いたいのかが伝わってきます。
そして、私がディズニープリンセスの中で一番好きなジャスミン。冒頭のシーンで見られるように庶民の暮らしについて世間知らずな面はありますが、決して頭が悪いわけではありません。王女として聡明であり、ジャファーとの戦いでは機転を利かせ自ら動くことで勝機を作ります。
総合部門
最後は総合です。
もう書くことがほとんどないので簡単にいきます。
次点「ズートピア」
3Dになってからの作品ではトップなので、ランキング外ですがここに。
第10位「リトル・マーメイド」
音楽は言うまでもないですが、キャラクターもよくできています。
第9位「ターザン」
全体的にハイクオリティです。
第8位「ヘラクレス」
ハデスと音楽。
第7位「ノートルダムの鐘」
音楽が素晴らしい。あと、狂言回しのクロパンが好きです。
第6位「ジャングルブック」
多少の思い出補正はありますが。
第5位「ピーターパン」
夢がある、という表現では1番ではないかと思います。ランク外でしたが音楽も良いです。
第4位「美女と野獣」
ガストンに魅力があれば1位を狙えたかもしれません。
第3位「ライオンキング」
スカーの存在もありますが、やはり音楽が素晴らしいです。
第2位「ふしぎの国のアリス」
初期ディズニーでは最高傑作だと思います。
個人的な趣味もありますが。
第1位「アラジン」
ここまで書いてきた通り、非の打ち所がない作品です。
以上です!
また何かランキングが思いついたらやるかもしれません。
では!