かもの映画の話

映画の感想やまとめを書いていきます

ディズニーアニメ映画をほぼ全部紹介する その4

前回の続きです

 

ディズニーアニメ映画をほぼ全部紹介する その3 - かもの映画の話

 

 

49.アナと雪の女王

2019年公開

 

言わずと知れた大ヒット作の続編。

エルサがなぜ氷の魔法が使えるのか?その秘密を解き明かそうという物語。

 

前の記事で書いた通り、私は前作にはまらなかった人間なのでその上で話すわけなのだけど…

 

まあやっぱりあんまり楽しめなかった。

 

エルサは相変わらず説明をしないし、アナは相変わらず話を聞かない。

姉妹のコミュニケーションエラーのせいで国が乗っ取られそうになったというのに、その後3年間でどうして何も成長していないのか。国を背負ってるんだぞ。自覚しろ。

 

音楽については、主題歌の「イントゥ・ジ・アンノウン」以外は前作ほど印象に残っていないんだけど、それでも全体的によかったと思う。

 

ストーリーはヴィランが出てこないせいもあってか、やや軸が分かりづらくふわっとしている。

 

少なくとも今作だけで楽しむものではなく、前作が好きだった人が+αで楽しむための拡張版といったところ。

だから、私と違って前作が好きな人は十分に楽しめる作品だと思う。

 

50.ラーヤと龍の王国

2021年公開

 

オリジナルの王道ファンタジー

タイトルにある通り龍が出てきたり、平和をおびやかす魔物が出てきたり、国を渡ってアイテムを探したり、その道中で仲間を増やしたりといったRPGのようなストーリー。

 

ただ、イマイチ華がなく地味な印象がある。

映像はアナ雪やモアナに見劣りしないくらいきれいではあるんだけど、全体的に画面が茶色いのも一つの要因かも。

 

それでもよかったのは龍のデザイン。スマウグでも神龍でもない、ちょっと馬に似たような見た目が新鮮だった。

 

ちなみに、公開時期が新型コロナウィルスの流行により最も行動が制限されていた頃だったこともあり、上映している劇場も少なく存在自体があまり知られていない不遇の作品である。

 

51.ミラベルと魔法だらけの国

2021年公開

 

1人1人がそれぞれ異なる魔法が使える一家で、ただ一人その力がもらえなかった女の子を主役とした物語。

 

こちらもミュージカル作品で歌の数は多く、また歌唱シーンの演出も華やかで楽しい。

中でも、「秘密のブルーノ」という曲は「ホールニューワールド」以来の全米シングルチャート1位という大ヒットとなった。

 

ストーリーは王道展開ではないので、好みが分かれる作品ではあると思う。

 

 

52.ストレンジワールド/もうひとつの世界

2022年公開

 

好きな人いたらごめんとは思いつつ、これはもう言っちゃっていいかなと思うんだけど、

駄作です

 

まずストーリーに触れる前に、ポリコレ要素を詰め込み過ぎて話が入ってこない。

今は少し落ち着いてきたけど、この時のディズニーはアニメ以外の作品も含めてどうかしてた。

 

例えば主人公の子どもが同性愛者なんだけど。

別に私は同性愛について全く偏見はないし、もちろん不快感もない。

でも、その存在を強調されると「これはストーリーに絡んでくるのかな?」って思うし、それで全く関わってこなかったりすると、「この設定必要だった?」と感じてしまう。

 

いや、Disneyの主張は分かりますよ。

ストーリーへの関与の有無がどうとかじゃなくて、普通に存在してるものなんだって言いたいんでしょ?

 

でも、やっぱりそっちに注意が行くとストーリーが入りにくくなってしまう。

 

例えば、私は茨城県出身の介護職員だけど、日本が舞台の映画に茨城県出身者や介護職員が出てこなくても何の不満もない。

むしろ物語の本筋に関係ないのに納豆の魅力を語られたり、認知症ケアの大変さをアピールされたら邪魔としか思わない。

もちろん、「認知症の人の介護なんて簡単だ」って言われたら腹が立ちますよ。でも、何も触れられなければそれでいい。

だからさ、人種も性的マイノリティも否定さえしなければそれでいいじゃん。

 

そんなことよりもストーリーに集中させてくれ。

 

で、ポリコレ意外はどうかというと、普通につまらないし、なんか気持ち悪い。

 

53.ウィッシュ

2023年公開

 

ウォルト・ディズニー・カンパニー創立100周年記念作品。

 

100周年!100周年!と大盛り上がりし、同時上映の「ワンス・アポン・ア・スタジオ -100年の思い出-」という本当に素晴らしい作品を事前に配信するなどにして、世間の期待を高めに高まくった中で公開された作品。

 

残念ながらその期待に応えてくれるほどのものではなかった。

決して悪くない。でもそこまで良くもない。

100周年の記念にしては…と思われてしまう作品になってしまったのである。

 

主人公はラプンツェルとかアナみたいな、何というかまああんな感じの女の子。

で、どっかの記事で「史上最恐のヴィランと言っても過言ではない」と宣伝されていたマグニフィコ王なんだけど、

過言。間違いなく過言。

 

だってそんなに悪くないんだもん。

みなさんの職場にいませんかね?「あの人仕事はできるけど、ちょっとあのやり方はどうかなーって思うこともあるよねー」っていう上司。

 

そのくらいなんですよ。

みんなの力を合わせてやっつけるほどの奴じゃない。

それなのに、スカーやアースラくらいの扱いを受けてるから、ちょっと気持ちが追いつかない。

 

詳しくことはネタバレになるから言わないけど、まあ気になったら色んなYouTuberが言ってるからそれを見てほしい。

 

あとは100周年ということで、過去の作品のオマージュや小ネタがたくさん出てきて、それを探すのも楽しいんだけど、

ちょっとそっちに力が入り過ぎて肝心のストーリーが浅くなってないか、とも思う。

 

映像は、過去の作品へのリスペクトなのか3Dアニメでありながら絵画調の背景となっている。

これがきれいっちゃきれいなんだけど、ただ2Dと3Dのどっちつかずになってる印象。

アナ雪での雪やモアナでの海のような繊細な美しさもなければ、バンビや眠れる森の美女のように絵本が動き出すような美しさもない。そして動きも単調で、ノートルダムの鐘やターザンのような迫力のあるカメラワークもない。

さらには、キャラクターが背景に馴染まず、なんだか昔のキングダムハーツのゲーム画面みたい。

良いとこ取りではなくて悪いとこ取りになってしまっている。

 

でも、歌は割とよかった。

 

それと、福山雅治の声の良さで最後まで観ることが はできる。

 

まあこれだけ言っといてなんだけど、

世間で酷評されているほどの作品ではないと思う。

特に目立ったものがない無難な作品というだけ。

みんなの期待が高すぎたことが問題であって、そうでなければまあまあ楽しめるんじゃないだろうか。

 

 

 

以上!

また新作が公開されたら続きを