かもの映画の話

映画の感想やまとめを書いていきます

ピクサー長編作品を紹介する

こんにちは!

 

今回はピクサーPIXARの長編作品を公開順に紹介してみます!

※一部の作品をボロクソに批判するので、気分を害しそうな人は読まない方がいいかも。

 

それでは!

 

 

1.トイ・ストーリー

1995年公開

 

ピクサーの長編第1作にして、世界初のフルCG長編アニメーション。

 

おもちゃが実は生きていて、人の見ていないところで動いている、というお話。

 

ストーリーがよくできているだけでなく、登場キャラクターみんなに個性があり、彼らのやりとりが面白い。また、おもちゃとしてのビジュアルもとてもよくできていて、自分も欲しくなるほど。

個人的にはブタの貯金箱であるハムの発言が好き。

また、中には実在するおもちゃも登場する。

 

ヴィランには、おもちゃを壊して遊ぶ少年シドが登場するが、コイツがめちゃくちゃ怖い

下手すると小さい子は泣く。

 

音楽はランディ・ニューマンという人が担当しており、「君はともだち」という大ヒットソングが生まれる。劇中歌もよい。

 

そして、主人公ウッディの吹替をした唐沢寿明さんが尋常じゃなく上手い。

もう1人の主人公バズを吹替した所ジョージさんもハマってる。

 

唯一欠点をあげるとすれば、ウッディバズが終盤に差し掛かるまでずっと揉めているので若干疲れること。バディもの一作目にはありがちだけど。

 

2.バグズ・ライフ

1998年公開

 

虫の世界を描いた作品で、主人公を含むアリ達と彼等を支配しようとするバッタ達を中心とした物語。

 

最大の魅力はバッタ達のリーダーであるホッパー

怖いだけでなく狡猾なヴィランとして描かれている。

個人的にツボなのは、主人公フリックの吹替が宮本充さん、ヴィランのホッパーの吹替は壤晴彦さんであり、これは『ライオンキング』のシンバとスカーの組み合わせと同じということ。

 

音楽は、トイ・ストーリー同様ランディ・ニューマン。今作では歌はないがBGMはとても良い曲。

 

ただし、登場キャラクター全員が虫であり、しかも結構気持ち悪いので虫嫌いの人は絶対無理な作品。

 

 

3.トイ・ストーリー

1999年公開

 

トイ・ストーリー』のヒットを受けて作られた続編。

当初OVAとして製作が開始されるが、クオリティの高さから劇場公開作に格上げされた作品。

 

ウッディが実は貴重なおもちゃで、金儲けのためにさらわれて(盗まれて)しまうという話。

ウッディを主役としたテレビ番組のキャラクター達も登場する。

 

前作よりも、やや笑いが多い印象。

今回もハムは面白い。

 

 

4.モンスターズ・インク

2001年公開

 

子どもの悲鳴をエネルギーとして利用するため、怖がらせ屋として働くモンスター達のお話。

 

先に言ってしまうと、完璧な作品です。

 

まずストーリーが面白い。展開が予想できない上に、終盤の盛り上がりが最高。

主人公のマイクサリーをはじめ、登場するキャラクターがとても良い。特にヴィランランドールは素晴らしい。

モンスター達のヴィジュアルもそれぞれ個性的で面白い。

ついでに、ストーリーの要となる人間の女の子がかわいい。

本当に欠点がない。

 

そして、ランディ・ニューマンによる主題歌「君がいないと」アカデミー賞で歌曲賞を受賞。

にもかかわらず「トイストーリー」の「君はともだち」ほどの印象がないのは、日本語版の歌っている人によるものだろう。

今作では主役2人の吹替をした田中裕二さんと石塚英彦さんがそのまま歌っているが、「トイストーリー」ではダイアモンドユカイが歌っている。やっぱりプロの歌手はうまい。

 

ただし、勘違いしないでほしいのは田中さんと石塚さんの吹替はとても上手です。(特に田中さん)

 

5.ファインディング・ニモ

2003年公開

 

人間にさらわれてしまったクラウンフィッシュの子どもニモを探しに行く父マーリンの話。

というわけで、主役はニモではなくマーリンです。

 

これまでのピクサー作品と比べると王道のストーリーになったように思う。

悪く言うと印象が薄い。

 

また、全般に登場するキャラクターのドリーが見ていて疲れる。

 

吹替については、マーリンが木梨憲武さん、ドリーが室井滋さんでどちらもわりとうまい。

 

 

6.Mr.インクレディブル

2004年公開

 

超人的な力を持つヒーローの家族が、諸事情によりヒーローを引退し素性を隠して生活していたが…。

 

ピクサー初の人間を主人公にした作品。

マーベルのようなアメコミに近い雰囲気。

わりと残虐なヴィランも登場する。

 

トイ・ストーリー」や「モンスターズ・インク」ほど終始ずっと面白い、というわけではないがなかなかの出来だと思う。

 

問題は吹替。

ピクサーはこれまで「トイ・ストーリー」「モンスターズインク」「ファインディング・ニモ」と主演に芸能人を起用していて、それが全員はまり役で決して話題性だけでない効果を出していた。

しかし、

今作ではヒーロー夫婦とその長女をそれぞれ有名な俳優さんが演じてるのだが、どうもそのキャラクターが喋っているように聞こえない。

 

ただし、ヴィランシンドロームを演じる方はとても上手。でも、最近色々あった方なので変わっちゃうかも?

 

 

7.カーズ

2006年公開

 

登場キャラクターみんな車。

 

なんで?

って思った人には向いてません。私です。

 

こーゆー特殊な設定はピクサーらしいっちゃらしいのだけど、ついていけない人にとってはただただ意味が分からない。

乗る人間がいないのに車の意味。

 

主人公のライトニングがわりと鼻につく感じのキャラクターなので、人によっては嫌かも。

 

ちなみに、この作品の公開より少し前にピクサーはディズニーに買収され子会社となっています。

 

8.レミーのおいしいレストラン

2007年公開

 

ネズミが人間を操って料理をするお話。

 

不衛生じゃん

と思った人には向いてません。私です。

 

あと、この作品も吹替は良くない。俳優としては演技の上手い方だと思うけど。

 

 

9.ウォーリー

2008年公開

 

ロボットが主人公。

 

ロボットと言っても、ドラ○もんとかア○レちゃんとか鉄腕ア○ムみたいな人間とお友達になるようなキャラクターではなく、量産型のゴミ処理ロボットである。

 

そして、彼の言葉は「ウォーーリーー」のみ。

そのため、物語の中盤くらいまではほとんど言葉なしで物語が展開していく。

 

これもピクサー得意のトンデモ設定だが、

この作品は面白いです。

前半はウォーリーを中心とした独特の雰囲気で進み、中盤からは人間も登場し王道よりの楽しい展開に切り替わるので飽きない。

 

 

10.カールじいさんの空飛ぶ家

2009年公開

 

オープニングでいきなり感動するという珍しいパターン。

 

途中から冒険が始まり後半ではヴィランも登場するという、子どもでも楽しめる分かりやすいストーリー。

 

11.トイ・ストーリー

2010年公開

 

トイ・ストーリーシリーズの中でも最高傑作と名高い作品。

大ヒットとなり、全世歴代界興行収入ランキングで4位、アニメでは1位(2010年当時)を記録した。

 

持ち主アンディが大学生になってしまい、遊んでもらえなくなったおもちゃ達の話。

 

話のテンポが今まで以上に良く、全く飽きるシーンがない。

新しいキャラクターも古参のキャラクターも見せ場があり、中でもウッディとバズが考えは違えど、それぞれ仲間のために奮闘するところが本当にかっこいい。

 

そして、

終盤では、映画史上類を見ない完璧なエンディングを迎える。

(一体誰が次回作が作られるなどと予想しただろうか)

 

そして、

前2作と同じく、というかそれ以上に怖いヴィランが登場する。

いや、ディズニー作品全部で考えても一番怖い気がする。

 

12.カーズ2

2011年公開

 

未鑑賞のため省略

 

13.メリダとおそろしの森

2012年公開

 

ピクサー初のプリンセスが主役の作品。

 

そのためか雰囲気がピクサーらしくなく、どちらかというとディズニー調の印象。

 

14.モンスターズ・ユニバーシティ

2013年公開

 

モンスターズ・インク」の前日譚。

マイクとサリーが大学生だった時の話。

前作のヴィランであるランドールも登場する。

 

モンスターズ・インク」と比べると多少見劣りはするが、充分に面白い。

 

前作は、どちらかというとサリーが中心のストーリーだったけど、今作は完全にマイクが主役。

 

15.インサイド・ヘッド

2015年公開

 

ある少女の頭の中の感情達を擬人化した作品。

 

これも変わった設定だけど、結構良くできている。

感情達だけでなく、頭の中が色々と可視化されてるのが面白い。

 

でも、ストーリーはあまり印象に残ってない。

 

 

16.アーロと少年

2015年公開

 

恐竜が絶滅しなかった世界を舞台とした作品。

主人公の恐竜アーロが、人間の子どもに出会い話が進んでいく。

 

好きな人がいたら申し訳ないが、ピクサー史上最も出来の悪い作品だと思う。

 

ここまで読んでいただけていれば分かると思うが、ピクサーの作品は変わった設定のものが多い。そして、その設定を上手く活かし、そうでなければできない物語を作ってきた。

 

しかし、

「アーロと少年」も絶滅しなかった恐竜と人間が同じ時代を生きている、という珍しい世界であるにも関わらず、その設定である必要が全く感じられないのである。

この映画のストーリーは、恐竜である必要も人間である必要もないということ。

 

別にアーロが人間で、少年が犬でもよかった。

ライオンと猫でもよかったし、鬼と河童でもよかったし、ウサギとカメでもよかったし、月とスッポンでもよかった。

そのくらい必要性も必然性もない。

 

その他には、主人公のデフォルメが行き過ぎていて気持ち悪いという点もある。

中にはリアルな虫や小動物も出てくるのだが、それとのギャップが気持ち悪い。(まあ、これらがリアルであるのには明確な理由があるにはあるのだが)

ディズニーの「ダイナソー」の方がずっといい。

 

あと、キャラクター達にも魅力がない。

 

そして、絶対いらないだろ!と思う不快なシーンがいくつかある。もう見たくない。

 

ここまで良い点が思いつかない作品も珍しい。

 

17.ファインディング・ドリー

2016年公開

 

ファインディング・ニモ」の続編。

今回はニモではなくドリーを探しに行く。

 

前作はニモを探しに行くマーリンが主役だったが、今作は探されるドリーが主役。

 

したかがって、前作でドリーがダメだった人は絶対観ない方がいい。

 

18.カーズ/クロスロード

2017年公開

 

未鑑賞のため省略。

 

19.リメンバー・ミー

2017年公開

 

メキシコの「死者の日」という祝日を題材にした作品。

ある事情から生きているのに死者の国へ来てしまった少年が、現世に戻る方法を探すうちに、自分の先祖の秘密に近づいていく。

 

全体的に完成度の高い作品。

 

ストーリーは冒険に始まって徐々にミステリー要素が加わり、飽きずに楽しめる。

特に、ヴィランが登場する展開は秀逸。

 

死者の日の他に、、もう一つの大きなテーマが音楽で、劇中に登場する歌もとても良い。

吹替版で主人公ミゲルを演じるのは当時13歳の石橋陽彩という歌手なのだけど、彼の歌がやたらとうまい。

 

そして映像。

マリーゴールドやガイコツ、パペルピカド(切り絵のガーランドみたいなやつ)など、死者の日の飾り付けがきれいで、主人公が死者の国に入ると彩色がさらに華やかになりとても美しい。

 

不満を挙げるとすると、

ミゲルの思いに全く耳を貸さない家族達にかなりイライラするので、冒頭からしばらくそれに耐えるのがしんどい。

 

20.インクレディブル・ファミリー

2018年公開

 

Mr.インクレディブル」の続編。

前作のラストからそのまま続くという珍しい作品。

 

基本的に前作の雰囲気と変わらないんだけど、シンドロームみたいな圧倒的存在感のあるヴィランがいないので、ちょっと物足りない。

 

21.トイ・ストーリー

2019年公開

 

せっかく完結したと思っていた「トイ・ストーリー3」の続編。

 

ネタバレになるので内容は伏せるが、結末がとにかく酷い。これに関しては3のラストに対する冒涜としか言いようがない。

 

続いてキャラクター。

1・2に登場したボー・ピープが再登場するんだけど、「出てこない間インドにでも行ってたの!?」っていうくらい価値観が変わってる。

 

そして、そのボーを活躍させるためかウッディとバズの思考が短絡的になっていて見せ場がない。3ではあんなにかっこよかったのに。

 

他の古参のキャラにいたってはほぼ空気。

 

ゴミで作ったフォーキーをはじめ、メインで登場する新キャラクターやヴィランには魅力がない。

 

良い点と言えば、一時停止をするタイミングに困るほど全くダレることのなかった1〜3と違い、今作は間延びしたシーンが多く映画館で観ていてもいつでもトイレに行けること。

 

この作品を批判すると「ラストが受け入れられないだけ」と思われがちだが、そうではない。

全体を通してとにかく酷いのである。

 

「強い女性を活躍させよう!」

「衝撃的な結末にしよう!」

この2つの思いつきから無理矢理ストーリーを作った悪ノリ映画としか思えない。

 

 

以上です。

なんか悪いことを書きすぎたかな。気を悪くされたらごめんなさい。

 

ではまた!